大阪 枚方 山田眞三の言葉

10月の言葉

危険予知
工事現場で、次のような4人がいました。
現場監督が作業中の作業員の前を通り過ぎたとき、

@安全帽(ヘルメット)をつけて作業をしていた。

A安全帽をつけずに作業をしていたが、監督を見て、慌てて安全帽をかぶった。

B安全帽(ヘルメット)をつけずに作業していたので、監督が注意したら、「上にも周りにも危険なものはない。こんな暑い日に安全帽(ヘルメット)なんかかぶれるか!!」と文句を言ったが、監督が強く指導したら、しぶしぶ、ヘルメットをかぶった。

C安全帽(ヘルメット)をつけずに作業をしていたので、監督が注意したら、「何故、安全帽(ヘルメット)をかぶらなければならないのか。」とキョトンとしていた。

Q:さて、一番危険な人は誰でしょう?


A1:Cさんです。
   全く安全教育を受けていないと思われます。
   工事現場で”何故、安全帽(ヘルメット)をかぶらなければならない
   のか?”という安全概念が頭の中に全く入っていない人で、一番
   危険な人です。
   不用意に何をするのかわからない人で、一番危険な人です。
   AさんやBさんは、安全概念の教育は出来ており、確信犯的に
   何もかもわかっていて、危険予知をやった上で、ルール違反を
   していたと思われます。おそらく、危険なところや危険な場面では、
   暑くとも安全帽(ヘルメット)をかぶると思われます。


Q:もう一人、危険な人はいないでしょうか?
  Cさん以上に最も危険な人です。


A2:答えは@さんに隠れているCさんです。
   一見、安全帽(ヘルメット)もかぶり、行儀も良く、ルールも守り、
   全く問題のない作業員に見えます。
   しかし、この一群の中に潜んでいる、自分でも気づいていない、
   全く安全教育、安全理念、安全概念のかけらもない、暑い中でも
   無意味におとなしく安全帽(ヘルメット)をかぶっている人がいる人
   が、最も危険なひとなのです。
   この人は、Cさんと同様、次の行動が全く読めない人で、不安全
   行動と、安全行動の違いを全く理解していない人なのです。
   しかも、Cさん以上に悪い最悪な状況を作り出しています。
   すなわち、「誰の目にも触れられていない」状態なのです。
   危険を予知し、アドバイスしてくれる人もいなければ、安全教育を
   してくれる人も誰もいないのです。
   しかも、本人は呑気なもので、何も知らずにいるのですから最悪
   です。

皆さん、おわかりですか?
・自分に内在された危険な状態を周りの人々に知ってもらう行為
・注意を促してもらう行為
・意見を言ってもらう状況を作り出す行為
@群に隠れているCさんにならないためにも

 ”
コミュニケーションを!!

自分を知ってもらう行為、それがコミュニケーションなんだよねぇ〜!!

黙り込む若者、誰にも助けられないねぇ〜?