大阪 枚方 山田眞三の言葉

4月の言葉

主体的に!!
社長はA、B両君に「与信管理マニュアルを作れ!」と命じた。

・A君は考えた。
弁護士と月1回会談し、それをヒントに与信管理をまとめようと実行した。

・B君は考えた。
子会社の社長は流通業界に明るい。
この人に相談して、そこから得られた知識をもとにして与信管理マニュアルを作成しようと考え、実行した。


・6ヶ月が経ち、社長はA君、B君に尋ねた。
「与信管理マニュアルの作成はどれくらい進んでいるかね?」

A君、B君は社長に中間報告を手渡した。

・社長
「何だこれは!全然出来ていないじゃないか!どこかの本の抜粋を写しているだけじゃないか!」

・社長は、これではダメだと思い、弁護士と子会社の社長のところへ訪ね、A君、B君がお世話になっているお礼を述べ、「仕事ぶりはどうですか?」と尋ねてみた。

・弁護士
「全くダメです。私のところへ雑談に来ているだけです。」
「いつも、手ぶらでやってきて、的を射た質問をするわけでもなく、方向性を持った会話をするわけでもない。私の話をただ、聞きに来るだけです。」
「私のところへやって来る行為が、仕事と思っている節がある。与信管理マニュアルを自らが作成するという意思が感じられない。」
「あまりに無手勝流で来られるので、私も何を指導して良いものやら?」
「彼では、マニュアルは出来ませんよ。」と言われ、社長は愕然とした。


・子会社の社長
「全然、話にならないね。」
「君、何しに来たの。」と言ってやったよ。
「答えを聞きに来たようだが、私には答えはない。」と言ってやったよ。


・社長は改めて、A君、B君を呼び、弁護士と子会社の社長から聞いてきた話を彼らに伝えた。
「一体何をしているんだ!半年間も!」と叱り、強く、怒気を込めて、
「真剣にやるように!」と再命令した。
「与信管理マニュアルを早急に作成するように!」


・それから2か月が経ち、与信管理マニュアルは作成されたが、A君、B君が積極的にマニュアルを運用したり、マニュアルを皆に伝えて行こうという意志は見られず、なおざりにされている感じすらある。
どうやら、マニュアルの存在すら忘れ去られているようである。

最近では、社長と子会社の社長、それから弁護士の3人が必死で与信管理に取り組んで、実践に向け、社内活動を活発化させている。